Genelecで実現した、誰もが自然体になれる「分け隔てない」空間 - KARAHASHI DECK「La Cosso」
KARAHASHI DECKは、日本財団が2015年から実施している「渚の交番プロジェクト」の14個所目となる拠点です。滋賀県青年会館の施設の一部をリニューアルし、湖上スポーツの体験や企業などの研修、教育福祉、そして飲食店を備えた、地域の誰もが活用でき、楽しめる施設となっています。
KARAHASHI DECKを運営するのは、障がいのある子供にパラローイングを教える教室を開いてきたNPO法人の琵琶湖ローイングCLUBです。「どんな人でも分け隔てなく、社会の真ん中で活躍する場所としたい」。この想いを具現化したのがKARAHASHI DECKで、障がいのある人がボートの修理やカフェで働くといった就労支援も視野にいれて運営されています。この想いの強さは、Genelecがインストールされたカフェ「La Cosso」の店名の由来が「障がいがあるか "らこそ"」という言葉のもじりから来ているということにも現れています。
すぐ近くの琵琶湖から流れる瀬田川を望む大きな窓を備えた店内には、合計6台の4020 設備/店舗向けスピーカーが導入されました。
「La Cossoはどんな方でも自然体でいられるような、ナチュラルな雰囲気を意識した空間設計を行っています。お客様にリラックスしていただくためにも、店内での音は大切な要素でした」
こう話すのは、琵琶湖ローイングCLUBのマネージャーを務める阪田秀一氏です。初めてGenelecを体験したときのことを続けます。
「どのスピーカーが良いかと社内で考えるタイミングで、本プロジェクトにコンサルタントとしてご一緒していた株式会社ネイバーフード様からGenelecのスピーカーをご提案いただきました。この場所に実際にスピーカーを持ち込んで音を聴かせていただいたのですが、その音に我々スタッフが感動したんです。そもそもデザイン性も高いですし、小さいサイズなのに音にすごい広がりがあった。その体験があったので、他のスピーカーと迷うことなくGenelecを採用することにしました」
店舗での運用は音楽配信サービスなどを使用し、その日ごとに異なるスタッフが再生などの操作を行います。
「音を出すその操作が本当にシンプルで助かっています。朝来て、送り出しの機器の電源を入れて、あとは再生。Genelecのスピーカーは、一般的に必要になるアンプが中に入っているということと、音楽が流れると自動的に電源がオンになる機能(ISS™テクノロジー)を備えているので、本当に楽ですね。一日の営業が終わって帰るときも、一定時間で自動的に電源がオフになるので、切り忘れの心配がないということも魅力です」
そしてさらに、普段から店舗に携わるからこそ感じる音の良さについても続けます。
Genelecの音があることによって、店内にいることが純粋に楽しくなるんです。
「音が鳴っていても、ものすごく自然に耳に入ってくるので、お客様や店員同士のコミュニケーションも非常に円滑です。店舗によってはガチャガチャした印象を受ける場所もありますが、Genelecではそうした印象はありません。音量を上げてもうるさいと感じることはないし、単純に店内の四隅にあるわけじゃなくて、音が均等に行き渡るように自由な取り付けができたので、過ごしていて本当に快適なんです。それと当然、店にいる時間というのは、オープンしている時間だけではありません。仕込みや清掃の作業もあります。その時にもGenelecの音があることによって、店内にいることが純粋に楽しくなるんです。これは結果的に業務の効率アップにもつながっていると思います」
自然体で過ごせる空間がコンセプトにあったLa Cossoでは、当然店舗のデザインにもこだわっています。窓から見える美しい湖と調和する木目を基調としたインテリア・デザインに採用されたのは、あえて塗装をしないことでリサイクル・アルミニウムの質感をそのまま採用したRAWフィニッシュです。
「実は私達自身は当初、白が良いかなと思っていました。しかし、この内装を担当した一級建築士の方が "絶対にRAWフィニッシュのアルミの質感だ" と強く推薦してくださったんですね。実際に設置してみると、これがスタッフ一同が驚くくらいマッチしていて。現在では本当にRAWフィニッシュを選択して良かったと話しています。内装も質感を大切にしていますが、Genelecはスピーカーそのもののデザインも含めて空間演出に大きなメリットがありました。Genelecは自然環境の調和を大切にしていると聞いたのですが、そうしたことも私達のような自然と触れ合う場所との親和性が高いのだと思います」
Genelecには、さまざまな面でKARAHASHI DECKが考える分け隔てのない空間を実現するための要素があったと阪田氏は続けます。
「カフェという場所はご飯を食べるということももちろんあるのですが、空間とか時間を楽しんでいただくという部分があると思うんです。それについて音楽が担う部分というのは、非常に大きいと思うんですよ。音楽、そして音次第で雰囲気やお客様が受ける印象というのが大きく変わります。Genelecによって、La Cossoのような空間を実現できたことに私達は非常に感謝しています。スクリーンも設置しているので、例えば湖上スポーツのパブリック・ビューイングなどを企画して、障がいのある方もそうでない方も、皆さんが分け隔てなく交流できる空間を提供していきたいと考えています」
キット・リスト
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