居心地の良い空間を突き詰めたベーカリー・カフェが選択したGenelecならではの素材感 - FARINA
「もともと私自身がイタリアに出張へ行く機会があるのですが、最近イタリアで増えてきているベーカリー・カフェの雰囲気がすごくいいなと思っていました。それを日本で再現できないか、というところが始まりですね。"パン屋""っていうと普通はフランスをイメージされる方も多いと思うんですけど、そこをあえてイタリアにこだわってみようか、ということでこのお店のデザイン・コンセプトが決定しました。また、FARINAではフォカッチャピザをメニューの核としているのですが、これもミラノで出していたお店が多くて、それを表現したいと思ったことがきっかけとなっています」
FARINAのコンセプトについてこう切り出すのは、カフェのコンセプトから内装デザイン、食器、メニューに至るまでトータルでプロデュースをした近藤照之氏です。デザイン的にも空間的にもこだわり抜いたというFARINAのスピーカーには、Genelecが選択されました。
「FARINAもそうですが、こうしたカフェの空間で大事なのは、"ゆったりと時間を過ごしていただくための、居心地の良い空間" であることなんです。ですから、まず音が良いというのは必須でした。実際に赤坂にあるエクスペリエンス・センターで音を体験した時、"これだ!" と思いましたね。デザイン的にもすごくかわいらしく魅力的でした。FARINAはイタリアをコンセプトとしてはいますが、フィンランドの優れたデザイン性も相性が良いと思っています。カフェでスピーカーを置くとすると、四角いクラシカルなデザインのものが採用されることが多いと思うんですけど、それだとスピーカーの存在感が強くなりすぎてしまうんです。その点、Genelecは空間にも調和してくれる見事なデザインだと思いますし、こういう店舗物件には最適だと思います」
ヨーロッパの町中を思わせる入り口のドアを空けると、そこには大きな窓から明るい日差しが差し込む、開放感のある空間が広がります。インテリア・テイストは、現在世界的なトレンドともなっているイタリアン・モダン。真鍮やナチュナルな木目、ゴールドの色使いを効果的に用い、適度に華やかさも演出した店内で印象的なのは、目線の高さに置かれた植物たちです。
「これは私の感覚かもしれませんが、植物とパンは相性が良いと思っていて、植物に囲まれながらパンを食べたりとかランチを食べるような、癒やされる空間というのがコンセプトですね。高い位置に植物を置いているのも、植物を下からみるこの眺めが好きでリラックスできるな、と感じていたからです」
Genelecは空間にも調和してくれる
見事なデザインだと思いますし、
こういう店舗物件には最適だと思います
FARINAが採用しているのは、白い8020D。「このスピーカーをお店に取り付けて音を出した時は、施工会社の電気配線担当の方も "このサイズでここまでの迫力ある音がでるんですね" と驚いてました」と振り返ります。
「お客様の会話を邪魔しない居心地が良くなるような柔らかい音なのに、しっかりと音楽で店内の雰囲気を作ってくれます」と店舗で使用しているなかでの実感を語るのは、同店を運営する株式会社emuの代表取締役である星未来氏です。
「Genelecのスピーカーは見た目も柔らかい感じがするので、このお店の雰囲気にも合っています。そもそもカラー・バリエーションに白が用意されているスピーカーはあまりないと思うんですが、それがすごくかわいいな、と感じますね。たまに違うジャンルの曲をかけると、お店の雰囲気もまた違ったものになりますが、それもやっぱり音の良さがあるからこそ、リラックスしながら楽しく感じることができるのだと思います」
また、アンプを内蔵するアクティブ・スピーカーであることも日々のオペレーションにメリットをもたらしていると近藤氏は話します。
「カフェなどの店舗ではバックヤードのスペースはかなり限られたものになってしまいます。Genelecのスピーカーは、貴重なバックヤードのスペースを節約できるという点も非常に魅力的です。また、音楽信号が流れると自動で電源が入る機能(ISS™テクノロジー)も搭載しているので、音楽をかける際のスタッフの操作が簡略化できて、非常に使いやすいと評判です」
FARINAへ実際に足を運ぶと感じるのが、自然の息吹を感じる居心地の良さです。こうした雰囲気の演出に一役買っているのが、97%のリサイクル・アルミニウムを採用したGenelecのスピーカーの素材感だと近藤氏は話します。
「この店を作るにあたってこだわったポイントというのは、いくつもありました。例えばオーブンはフォカッチャピザを作るにあたってどういう条件が良いのかを探ったうえで、それを上手く再現できるオーブンを探して何回もショールームに通って、それこそ迷惑じゃないかってくらい試作も繰り返しました。パンの味にしても、そこで過ごす空間にしても食材そのものにしても、すべての要素に素材感を求めたんです。その意味でも、無機質なスピーカーをただ入れるんじゃなくて、デザイン性があって、素材感のあるスピーカーが欲しかった。Genelecみたいに、リサイクル・アルミニウムでできていてインダストリアル感があるものは、やっぱりこういう店舗にはマッチするな、と思っています。今回はホワイトを選びましたが、次回、また店舗をデザインする機会があれば、RAWフィニッシュも使ってみたいですね」
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